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息は心(続)

仏教と密教

私と私以外を作っているもの、
構成しているもの、
縁があるものは同じ。

その一つに風があります。

世界に風がふいています。
私の体の中にも呼吸という風、
いろいろな生き物の中にも風。
風が通る空間が、
すべての存在にあります。

息は、
私と仏と宇宙とすべてのいのちにつながっています。

『弁惑指南』第二六大周辺義に

「現見するに、風は必ず空中に於いて自在に旋転す。
 これ空中の風大うちゅうのちから歴然なり。
 又動く物は因縁と成る。虚空は動く理なきに似たれども、
 草木及び有情等の増長するが為に不障の縁と成るは、
 これ空中に風の性を具えたるなり。
 心は暫くも動かずということ無し。
 心動くがゆえに息風と成って出入す。
 心躁き時は息速く、心温なる時は息長し。
 これ則ち心中に風性あるなり。亦これ心則ち風なりと知るべし。
 何となれば、心則ち息なるが故なり」

息を止める禅定(瞑想法)があります。
息を止めると、心が止まる、
つまり、迷い煩悩もなくなる。

日常生活でも、
ほんの数秒、息を止めることで、
心が変わります。

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