「らいもん」と読みます。
真言宗ではポピュラーな経で、節をつけて唱えます。
真言密教の多くの所作が説かれている『金剛頂蓮華部心念誦儀軌』の五悔
『勝鬘経』の歎仏偈
『四十華厳』の普賢行願品
から引いた文章で構成されています。
十方一切の仏と、最勝の教えと、悟りを求める人たちを敬います。
行動、言葉、想いの清浄な行為を以て、慇懃に合掌し、礼拝します。
如来の妙なる身体は、世間に比べものなく、無比であり、不思議。
だからこそ今、敬礼します。
如来のすがたは無尽であり、智慧もまた同じ。
一切の法は常住。だからこそ、帰依します。
無始より世界の中に輪廻して、行い・言葉・想いから生じる罪を、
仏菩薩が懺悔するように、
我もまた、陳懺します。
十方一切のいのちあるものと、すべての学ぶ人と、学ぶ必要がないレベルの人と、
一切如来と菩薩との、あらゆる功徳を心から喜びます。
十方のあらゆる世間の灯であり、最初に菩提を成就した人よ、
我が心の中へお迎えします。
無上の教えを示してください
諸仏は寂静の世界を示されるので、至誠にお迎えいたします。
ただ願わくは永遠に久住し、一切のいのちあるものを利楽してください
あらゆる礼讃と供養の福と、
仏の住世と教えを請えると、
随喜(感謝と喜び)と懺悔(反省)とのもろもろの善根をもって、
衆生と仏道とに廻向します。
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