何かを始める時は、覚えることがたくさんあります。
僕らの世界でも、
所作次第真言など、最初はひたすら拝み、
身にしみこませます。
基礎トレーニングですね。
その後、
思想的バックグラウンドが伴うようになり、
密教の場合は、大日経、金剛頂経と勉強を進めます。
その最初の段階、
肉体と精神が安楽なままでは何も分からないと錯覚していた頃、
ミラレパの詩は心の休息。
最近、久しぶりに読んで心弾みました。
「この世と空を同じであると見る者は、
真の認識の領域に到達せり
夢と目覚めの間にいかなる相違も感じぬものは、
真の実修の領域に到達せり
至福と空の間にいかなる相違も感じぬものは
真の行為の領域に到達せり
いまとそのときの間にいかなる相違も感じぬものは、
実在の領域に到達せり
心と空を同じであると観るものは
ダルマ・カーヤ(法身)の領域に到達せり
苦痛と喜びの間にいかなる相違も感じぬものは
真の教えの領域に到達せり
人の欲望とブッダの智慧を同じと見るものは
無上の啓発の領域に到達せり
自性心とブッダは同じであると識るものは
真の成就の領域に到達せり」
ブッダを自心の中に探します。
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